季語|山笑ふ(やまわらう)

三春の季語 山笑ふ

山笑ふ俳句郭煕(1023年?~1085年?)の画論「臥遊録」に、「春山淡冶にして笑うが如く、夏山蒼翠にして滴るが如く、秋山明浄にして粧うが如く、冬山惨淡として眠るが如く」とある。これをもとに、「山笑ふ」は春、「山滴る」は夏、「山粧ふ」は秋、「山眠る」は冬。
春の山は、花や木の芽がほころび、小鳥も囀る。山に入れば、相好を崩し、声をあげて笑っている様子を感じ取ることができる。

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筆取てむかへば山の笑ひけり  大島蓼太

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