俳句

季語|年の暮(としのくれ)

暮の季語 年の暮

年の瀬(としのせ)年暮るる(としくるる)歳晩(さいばん)

季語と俳句の年の暮一年の終わりの期間を年の暮というが、感覚的には、新年の準備を始める12月中旬ころから大晦日まで。
徒然草第十九段では、次のように年末の慌ただしさを表現している。

さて、冬枯のけしきこそ、秋にはをさをさ劣るまじけれ。汀の草に紅葉の散り止まりて、霜いと白うおける朝、遣水より烟の立つこそをかしけれ。年の暮れ果てて、人ごとに急ぎあへるころぞ、またなくあはれなる。すさまじきものにして見る人もなき月の寒けく澄める、廿日余り空こそ、心ぼそきものなれ。御仏名、荷前の使立つなどぞ、あはれにやんごとなき。公事ども繋く、春の急ぎにとり重ねて催し行はるゝさまぞ、いみじきや。追儺より四方拝に続くこそ面白けれ。晦日の夜、いたう闇きに、松どもともして、夜半過ぐるまで、人の、門叩き、走りありきて、何事にかあらん、ことことしくのゝしりて、足を空に惑ふが、暁がたより、さすがに音なくなりぬるこそ、年の名残も心ぼそけれ。亡き人のくる夜とて魂祭るわざは、このごろ都にはなきを、東のかたには、なほする事にてありしこそ、あはれなりしか。

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【年の暮の俳句】

ともかくもあなたまかせの年の暮  小林一茶
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