季語|朝焼(あさやけ) 晩夏の季語 朝焼 朝焼雲(あさやけぐも) 朝焼けが出ると雨が降るという。 同じ夏の季語である夕焼と同時期に成立したと考えられるが、「夕焼」を詠んだ句が散見されるのは江戸時代後期になるから、比較的新しい語か。万葉集に安貴王の歌として 秋立ちて幾日もあらねばこの寝ぬる朝明の風は手本寒しも が載るが、朝焼け自体はこの「朝明(あさけ)」が転訛したものなのかもしれない。 【朝焼の俳句】 鳩とゐて朝焼雀小さしや 石田波郷