俳句

季語|水中花(すいちゅうか)

三夏の季語 水中花

酒中花(しゅちゅうか)

水中花の季語と俳句水中花は、江戸時代に中国から伝来した。彩色して圧縮してある紙や木片などを水に入れると、花のみならず動物や人形となって浮かんでくるものであった。酒席の遊びとして杯に浮かべたことから、「酒中花(しゅちゅうか)」「杯中花(はいちゅうか)」とも呼ばれた。明和年間には浅草寺の楊枝店で売られて評判となり、縁日でよく売られた。
現在主流となっている水中花は、遊興性が薄れ、装飾性の高いものである。

石田波郷の第7句集に「酒中花」(1968年)があり、芸術選奨文部大臣賞を受賞している。流行歌では、松坂慶子の「愛の水中花」があり、1979年にヒットしている。

【水中花の俳句】

いきいきと死んでゐるなり水中花  櫂未知子
作りたる色のかなしき水中花  大橋敦子

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