三夏の季語 ハンカチ
英語の「handkerchief」のことで、日本ではハンカチーフ、それを略してハンカチ、ハンケチという。
紀元前3000年頃の古代エジプトには、既にハンカチは存在していたと考えられている。ハンカチが正方形になったのは、マリー・アントワネットの提言によると言われている。
刺繍が施された四角いハンカチが日本で普及したのは、明治時代に入ってからである。それまでは、汗拭という小さな手拭が、ハンカチの役目を担っていた。
ハンカチはファッション的要素も大きい生活グッズであるが、俳句の世界では、汗を拭くための道具と見なし、夏の季語になる。
近年では、ハンカチを取り上げた芸術作品も多く、映画「幸福の黄色いハンカチ」や1976年のヒット曲「木綿のハンカチーフ」は特によく知られている。
【ハンカチの俳句】
たはむれにハンカチ振つて別れけり 星野立子