俳句

季語|炉(ろ)

三冬の季語 

囲炉裏(いろり)炉端(ろばた)

囲炉裏の俳句と季語加熱したり溶融したりする目的でつくられた装置を「炉」と呼び、工業用のものなど大掛かりなものもあるが、俳句では茶道で用いる炉が主に詠まれてきた。また、ひと昔前までは、冬の生活には欠かせなかった囲炉裏も冬の季語として定着している。これは「暖炉」とも呼べるものであるが、暖をとる以外にも煮炊きにも用いるために、区別する傾向がある。

「囲炉裏」は、上方の横木から自在鉤を吊るし、そこにやかん等を掛ける。燃料には炭や薪を用い、火箸で火力調整を行う。
似たようなものに「火鉢」があるが、囲炉裏などは屋内に恒久的に設けられるのに対し、火鉢は移動することができる。

俳諧歳時記栞草(1803年)には「爐」があり、「炭櫃(すみびつ)の略。茶湯にこれを用ふ。只爐と称」とある。

【囲炉裏の俳句】

五つ六つ茶の子にならぶ囲炉裏哉  松尾芭蕉

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