俳句

季語|煤払い(すすはらい)

暮の季語 煤払い

煤逃げ(すすにげ)

煤払い「煤払い」とは、新年を迎えるための歳末の大掃除のことで、江戸時代には「正月事始め」として12月13日に行われることが習わしであった。この日は何をするにも縁起が良いとされ、通常は12月28日までに大掃除を終わらせた。現代では大掃除の負担も昔ほどは大きくなく、年末に短期間で済ませることが多くなったが、「9(苦)」がつく29日や神様を迎える日である31日は避けなければならない。また、1月1日に掃除をすると、福が逃げていくと言われている。
かつては、炉や竈から出た煤汚れを落とすことは大仕事であり、片付けに当たってもそれらの汚れを先に落としておくことが、清潔に保つために必要であった。今では煤汚れを落とすことは稀であるが、「煤払い」は、埃を払ったりするような大掃除全般を指すようになり、年間の厄を取りはらう意味合いが加味されている。

「煤逃げ」とは、大掃除の邪魔にならないように別の部屋に移ったり外出したりすることをいう。
因みに「大掃除」は、春の季語とすることが通例であり、秋の季語として「秋の大掃除」もある。春秋に行われた大掛かりな掃除を指すものである。

【煤払いの俳句】

迷惑の日も家礼とや煤払  井上井月

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