俳句

季語|秋刀魚(さんま)

晩秋の季語 秋刀魚

初秋刀魚(はつさんま)

秋刀魚の季語俳句ダツ目サンマ科に属する大衆魚。日本近海から北太平洋に広く分布し、群れをつくって回遊している。日本では、オホーツク海あたりを回遊していたものが、気温の低下とともに南下する。産卵前の秋は、脂が乗って非常に美味で、秋の味覚の代表的存在である。
かつては日本とロシアの一部でしか食されない魚であったが、近年では日本食ブームとともに、世界的に人気が出つつある。

語源は、細長い魚を意味する「狭真魚(さまな)」とする説がある。
漢字の「秋刀魚」は、旬の「秋」と「刀」に似た魚体を組み合わせてつくられた。「鰶」も「さんま」と読むが、「このしろ」も「鰶」の字を使うので、注意が必要。
落語で有名な「目黒のさんま」は、鷹狩に目黒に来た殿様を登場させた滑稽噺。目黒の庶民が無造作に調理した秋刀魚をいたく気に入り、後に所望したものの、城内で丁寧に調理されたものは風味が損なわれ、「さんまは目黒に限る」と断言するというもの。

【秋刀魚の俳句】

火だるまの秋刀魚を妻が食はせけり  秋元不死男
夕空の土星に秋刀魚焼く匂ひ  川端茅舎

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