俳句

季語|菊戴(きくいただき)

晩秋の季語 菊戴

菊戴スズメ目キクイタダキ科キクイタダキ属キクイタダキは、スズメよりも小さな鳥で、頭頂部の黄色い冠羽が菊を思わせることから「菊戴」と呼ばれる。本州中部以北では留鳥として、山地の針葉樹林で繁殖する。秋の季語になるのは、越冬するために暖かい平地や西日本に飛来し、目にする機会が増えるためである。
ヨーロッパの伝承では「鳥の王」とされるが、黄色い冠羽が王冠のように見えるためである。ルクセンブルクの国鳥である。
別名に「松むしり」があるが、こちらの呼び名では春の季語になる。

【菊戴の俳句】

まなこ澄む菊戴の鳴くたびに  きくちつねこ

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季語|松むしり(まつむしり)

三春の季語 松むしり

松毟鳥(まつむしり・まつむしりどり)

松むしり「松むしり」は、スズメ目キクイタダキ科キクイタダキ属キクイタダキ(菊戴)のこと。系統的にはウグイスに近く、かつてはウグイス科に分類されていた。日本で最も小さな鳥とも言われている。
中部以北で繁殖し、留鳥であるが西日本では冬鳥として飛来する。山地の針葉樹林に生息し、秋には暖かいところに移動し、平野部の公園でも見ることができる。
松の若葉をむしる習性があるところから「松むしり」の名があるが、菊戴の方が一般的な呼び名である。ただし、「松むしり」は春の季語になるのに対し、「菊戴」は秋の季語になる。
新芽のあたりに生息する昆虫を捕食している様子が、松をむしっているように見えて「松むしり」の名がついた。

【松むしりの俳句】

飛んでまたみどりに入るや松むしり  広瀬惟然

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