俳句

季語|薄氷(うすらひ・うすらい・うすごおり・はくひょう)

初春の季語 薄氷

春の氷(はるのこおり)春氷(はるごおり)

季語と俳句で薄氷早春の朝に薄く張った氷や、早春まで融け残った薄い氷。古くは、氷ができることを「こほる」、その氷自体を「ひ」と呼んだ。万葉集には大原櫻井真人の和歌で

佐保川に凍りわたれる薄ら氷の 薄き心を我が思はなくに

がある。
俳諧歳時記栞草で「薄氷(うすらひ)」は「兼三冬物」に分類され、「詩云、戦々兢々如履薄氷」とある。

僅差で勝つことを「薄氷の勝利」、危険な状況に臨むことを「薄氷を踏む」という。また、有名な和菓子に、富山の「薄氷」がある。

【薄氷の俳句】

うすらひやわづかに咲ける芹の花  宝井其角
空を出て死にたる鳥や薄氷  永田耕衣

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