俳句

季語|蚤(のみ)

三夏の季語 

蚤節足動物門昆虫綱ノミ目に属する微小な昆虫で、世界で約1800種が知られている。昆虫ではあるが翅はなく、脚が発達していてよく跳ね、その跳躍力は体長の100倍に達する。成虫は動物の血を吸って生活し、人に寄生するものとしてヒトノミも存在するが、日本では衛生状態の向上によって減少しているため、普段目にするのはネコノミやイヌノミがほとんどである。ただし、これらの蚤も、人の血を吸う。吸血部は激しい痒みを生じる。伝染病の媒介者としてもよく知られ、ネズミノミはペストを媒介する。
古くから人間と関わってきた生物であり、「蚤の心臓」など、様々な慣用句が生まれている。露天の古物市を「蚤の市」と呼んだりするが、これには、蚤がついた古着が主商品となったことに由来するとの説もある。
「のみ」の語源は、人間の血を吸うことを「飲む」と表現したところにあるとの説がある。

【蚤の俳句】

切られたる夢は誠か蚤の跡  宝井其角

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