俳句

季語|雲雀(ひばり)

三春の季語 雲雀

雲雀野(ひばりの)・告天子(こうてんし・ひばり)・叫天子(きょうてんし)・天雀(てんじゃく)

雲雀スズメ目ヒバリ科ヒバリ属ヒバリは、留鳥として全国の草原などに生息する雑食性の小鳥である。繁殖期の春になると、雄は囀りながら空高く舞い上がる。これは縄張りを主張するものであり、「揚雲雀」と呼ぶ。舞い上がった雲雀は、上空でしばらく囀った後、囀りをやめて真っすぐ降下する。これを「落雲雀」という。
万葉集には大伴家持の和歌で

うらうらに照れる春日に雲雀あがり 心悲しも独りし思へば

とあり、春愁の情を雲雀の囀りに託している。
語源には、晴れた日に上空で囀る様子を「日晴(ひはる)」と呼んだなどの説がある。「雲雀が高く昇ると晴れ」とよく言われる。「雲雀野」は、雲雀の飛び回る野原のことである。
「雲雀の口に鳴子」という諺があるが、やかましいおしゃべりがいつまでも終わらないことをいう。

【雲雀の俳句】

雨の日は雨の雲雀のあがるなり  安住敦

【雲雀の鳴き声】
鳴き声は「ピーチク、ピーチク」と聞きなすことが多い。頭に見られる冠羽が特徴的な鳥であるが、普段は寝かせており、囀る時や興奮した時に立てる。(YouTube 動画)

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