俳句

季語|鷽(うそ・うそどり)

三春の季語 

鷽姫(うそひめ)

鷽スズメ目アトリ科ウソ属ウソ。ヨーロッパからアジア北部にかけて分布し、日本では漂鳥あるいは冬鳥として観察できる。
春に桜や桃の蕾などを食べ、繁殖期となる夏には昆虫を食べる。雄の頬や喉には赤い羽毛があるが雌にはなく、雄は照鷽(てりうそ)、雌は雨鷽(あめうそ)と呼ぶ。
その声は口笛に似ており、鷽の名は、口笛を意味する古語「うそ」から来ている。「琴弾鳥(ことひきどり)」とも呼ぶが、これは、鳴く時に脚を上げて琴を弾くような動作をするところから来ている。

新春の季語に「鷽替」があるが、これは、1月7日の夜に太宰府天満宮で行われる特殊神事を指す。御祭神の菅原道真が蜂に襲われた時、鷽が助けに来てくれたという故事に基づくものである。

【鷽の俳句】

照り雨や滝をめぐれば鷽の啼く  加舎白雄

【鷽の鳴き声】
繁殖期は山地の針葉樹林に生息するが、冬には10羽ほどで低地の林間にやってくることもある。映像では「琴弾鳥」の由来となった動作は分からない。(YouTube 動画)

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