初秋の季語 天の川
七夕伝説における織女星と牽牛星を隔てる河であることから、秋の季語となる。東アジアでは河と見る銀河も、西洋では Milky Way のように乳と見る。ギリシャ神話では、女神ヘラの母乳とされている。
季節により、天の川の見え方には違いがあり、北半球では、冬場よりも夏場の銀河の方がより広く濃く観察される。
万葉集には天河・天漢と表記され、50首を超える歌が七夕伝説に関連付けて掲載されている。
天の川浮津の波音騒くなり 我が待つ君し舟出すらしも
これは、 巻八に載る山上憶良の歌である。
▶ 関連季語 七夕(秋)
【天の川の俳句】
別るるや夢一筋の天の川 夏目漱石
荒海や佐渡に横とう天の川 松尾芭蕉