俳句

季語|虹(にじ)

三夏の季語 

虹の俳句と季語太陽が低い位置にあるほど大きな虹がかかり、夕立の後に素晴らしい虹を見ることが多いために、夏の季語となっている。
1本の虹が見える時、日本では、外側から赤・橙・黄・緑・水・青・紫の7色が数え上げられる。アメリカでは、水色を除く6色を数える。

キリスト教では「神との契約」とされる虹。日本神話では、天地の初めに立った「天の浮橋」を虹と見る説もあり、虹は神々が降りてくる階段ともとらえられた。故に、中世には虹の立った場所に市を立てて商売をしたと言われる。
虹は、和洋を問わず縁起のいいものとされるが、霧の時などに見られる白虹は、日本では兵乱の兆しとされ、縁起が悪いとされた。

万葉集には、詠み人知らずで一首だけ虹の歌があり、原文では「努自(のじ)」と表現されている。

伊香保ろのやさかのゐでに立つ虹の 現はろまでもさ寝をさ寝てば

世界各地に、虹を巨大な蛇と見なす伝承があり、古代中国では虹蜺と言った。虹蜺は二重虹で、内側の主虹は虹(こう)という名の雄、外側の副虹は蜺(げい)という名の雌である。
「にじ」の語源は、海蛇などの蛇を指す「なぎ」にあると考えられている。

【虹の俳句】

寵愛の鳥を殺めし虹の中  寺井谷子

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