俳句

季語|山茶花(さざんか・さんさか)

初冬の季語 山茶花

山茶花の俳句と季語ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹。晩秋から初冬に、赤や白やピンクの、椿に似た花をつける。中国地方や四国・九州に自生し、日本原産とされる。
山茶花と椿は見分けがつきにくいが、山茶花には、葉の縁がギザギザしているなどの特徴がある。また、椿の花季は12月から4月で、春の季語に分類されるのに対し、山茶花は10月から12月で冬。椿の花は、首から落ちるのに対し、山茶花は、花びらが一枚一枚散っていく。

中国ではツバキを「山茶」とし、それを音読みした「さんさ」に「花(か)」がついて「さんさか」と呼ばれていたものが転訛して、日本では「さざんか」になった。因みに中国では、サザンカは「茶梅」。「サザンカ」の名は、江戸時代以前の文献には現れないが、俳諧歳時記栞草(1851年)には「十月」の項に「山茶花(さざんくわ)」として出てくる。
サザンカの古名は「コカタシ」「ヒメカタシ」と言う。「カタシ」とは椿のことで、古くは小さい椿と認識されていた。

近代に入っては、文芸上でも取り上げられることが多い。特に有名なのは、「さざんか、さざんか、咲いた道…」で知られる童謡「たきび」であろうが、1982年には演歌「さざんかの宿」も大ヒットしている。

【山茶花の俳句】

山茶花に雨待つこころ小柴垣  泉鏡花

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