三冬の季語 冬蜂
気温が下がっても、全ての蜂が死んでしまうわけではなく、冬の日向に蜂を見かけることがある。
種類によって越冬方法は異なり、スズメバチやアシナガバチは、秋に生れた女王蜂を残して死に絶える。その女王蜂は、交尾したのち樹皮の間などで冬眠して、春からの生殖活動に備える。初冬に、冬眠場所を探し回っている女王蜂を見かけることが稀にある。
ミツバチは、集団で越冬することが可能で、巣の中で身を寄せ合って蜂球をつくり、巣の内部の温度調整を行っている。暖かい日には、外へ出て活動する。よって、冬の蜂と言った場合、ほとんどの場合がミツバチである。
▶ 関連季語 蜂(春)
【冬蜂の俳句】
冬蜂の死にどころなく歩きけり 村上鬼城
冬蜂の尻てらてらと富士の裾 秋元不死男