俳句

季語|枯芒(かれすすき)

三冬の季語 枯芒

冬芒(ふゆすすき)枯尾花(かれおばな)

季語と俳句で枯芒穂が散って、芯だけになった芒。貧相なものが、さらに貧相になることも「枯すすき」と言う。
俳諧歳時記栞草には、十月条に「枯尾花」が載り、貞享式の引用で「此名は古今に論ありて、秋ともいひ、冬ともいへど、枯の字を結びては冬と定むべし」とある。

野口雨情作詞、中山晋平作曲の民謡に「枯れすすき」があり、大正11年に「船頭小唄」に改題して大ヒットした。そんな中、関東大震災が発生し、この暗い歌が震災を引き起こしたのではないかと囁かれるほどであった。
また昭和49年には、さくらと一郎の「昭和枯れすゝき」も、哀愁を帯びた曲調で大ヒットした。

▶ 関連季語 芒(秋)

【枯芒の俳句】

狐火の燃えつくばかり枯尾花  与謝蕪村
化物の正体見たり枯尾花  横井也有

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