俳句

季語|薊(あざみ)

晩春の季語 

眉はき(まゆはき)

季語と俳句で薊キク科アザミ属で、日本では100種類ほどが知られており、春から秋にかけて花が咲く。「薊」だけでは春の季語であるが、夏の季語となる「夏薊」、秋の季語である「富士薊」などがある。
日本での普通種はノアザミ。

紫だけでなく、黄色や赤色の花を咲かすアザミもある。多くの種類があるアザミは交雑しやすく、雑種を多く生じている。そのため、詳細な分類が難しい植物である。

葉や総苞にトゲがあるため、驚くという意味の「あざむ」が語源だと考えられている。古くは、婦人の眉払の形に似ていたため、「眉作(まゆつくり)の花」と呼んだ。「山ごぼう」として新芽や根を食す地方もある。
花言葉は「独立」「触れないで」「報復」「守護」。ノルウェー軍の侵攻を、薊のトゲを踏みしめる音で感知して勝利したことにちなみ、スコットランドでは国花となっている。

【薊の俳句】

この野道薊の外に花もなし  久保より江

▶ 春の季語になった花 見頃と名所

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