俳句

季語|虻(あぶ)

三春の季語 

季語と俳句で虻双翅目ハエ亜目に属する。二枚の翅を有する蝿や蚊の仲間であり、虻・蝿の間に、明確な区分はない。
虻と言えば、血を吸う害虫のイメージもあるが、多くの種類はハナアブやヒラタアブに代表されるような、植物の受粉を助ける益虫である。血を吸うアブには、ヤマトアブやウシアブがあり、メスのみが吸血する。成虫の活動期も6月から9月頃であり、春のイメージはない。

「虻」は本来「あむ」と発音する。古事記の雄略天皇の項には、「アム、御腕を咋ひけるを、すなわち蜻蛉来て、そのアムを咋ひて、飛びき」とあり、古来、害虫との位置づけにあったことが読み取れる。虻を退治する蜻蛉の勇猛さを称えて、大和の国を蜻蛉島(あきづしま)と呼ぶようになったと、ここで語られている。
飛翔時に「ボー」と音を出すことから、虫偏に「亡」があてがわれて、「虻」の漢字が生まれたと言われている。「蝱」は異字体。

【虻の俳句】

大空に唸れる虻を探しけり  松本たかし

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