季語|どくだみ

仲夏の季語 どくだみ

十薬(じゅうやく)

どくだみの俳句と季語東アジア原産で、北海道から九州に自生する、ドクダミ科ドクダミ属の多年草。住宅周辺にもよく群生しており、5月から8月にかけて白色の総苞(花弁ではない)の中に小さな花をつけるため、夏の季語となる。受粉せず単為生殖していると考えられており、白い総苞の役割はよく分かっていない。
独特の香りを有し、英語ではフィッシュミント、中国語では魚腥草と、魚臭さに絡めた命名も見られる。江戸時代までの古名は之布岐(しぶき)であり、悪臭が立ち込める「毒渋き」が転訛したものと考えられている。

どくだみの薬効は古くから知られており、三大民間薬の一つとなっている。薬効が顕著であるために、毒を抑えることから「毒矯め(ドクダメ)」と呼ばれ、それが転訛して「どくだみ」になったと考えられている。胃腸病改善・利尿効果・皮膚病の排膿など、薬効が多岐にわたるところから、十薬とも呼ばれている。
俳諧歳時記栞草では5月に分類され、蕺菜の花(じふやくのはな・どくだみのはな)として、「花、四葉にして白し。葉の臭、甚わろし。家圃に植れば、繁茂して後は除きがたし。篤信翁曰、駿州・甲州の山中の村民、どくだみの根を堀り、飯の上におき、むして食す。甘しといふ」とある。

【どくだみの俳句】

どくだみや真昼の闇に白十字  川端茅舎

 インターネット歳時記

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