俳句

季語|このしろ

初秋の季語 このしろ

このしろの俳句と季語ニシン目ニシン科 コノシロ属コノシロ。東北以南の内湾などに、群れで定住しており、汽水域にも進入する。寿命は約3年で、成長とともに名前が変わる出世魚であり、「シンコ」⇒「コハダ」⇒「ナカズミ」⇒「コノシロ」となる。
光ものの代表として酢締めにすることが多く、秋祭で広くふるまわれることから、「このしろ」には「鰶」の字が当てられる。また、冬場に脂が乗って旨くなることから「鮗」の国字も用いられる。ただし、骨が邪魔になるため、あまり大きいものは好まれず、「新子(しんこ)」「小鰭(こはだ)」で目にすることが多い。

古くは「ツナシ」と呼んでおり、万葉集では大伴家持の長歌に「都奈之」として登場する。
「このしろ」の名が定着したのは戦国時代であり、大量に獲れたために、飯の代わりという意から「飯代魚(このしろ)」と呼ばれた。武士は、腹開きにすることから「腹切魚」と呼び、「この城」に通じることからも、食べるのを避けた。
また、焼くと人体が焦げるような匂いがすると言われ、子の身代わりであるとの信仰が生まれ、そこから「子の代」と呼ばれるようになったという説もある。

【このしろの俳句】

鍛治の火に鰶焼くと見て過ぎつ  山口誓子

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