俳句

季語|峰入(みねいり)

晩春の季語 峰入

入峯(にゅうぶ)

峰入修験者(山伏)が大峰山(奈良県)に入って修行することを峰入という。天台宗本山派では、陰暦四月に熊野から吉野に抜けるコースの「順の峯」をとり、これを季語にしたもの。夏の季語にする歳時記もある。
真言宗当山派では、陰暦七月に吉野から熊野に抜ける「逆の峯」をとり、「逆の峰入」として秋の季語になる。現在では両派とも吉野から入る。

大峰山は山上ヶ岳・稲村ヶ岳・八経ヶ岳などからなる峰々で、狭義には山上ヶ岳を指す。修験道の聖地であり、飛鳥時代に役小角によって開山された。なお、最高峰は山上ヶ岳(1719m)ではなく、八経ヶ岳(1915m)である。

【峰入の俳句】

峰入りやおもへば深き芳野山  加舎白雄

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