季語|亀の子(かめのこ)

三夏の季語 亀の子

銭亀(ぜにがめ)

亀の子小さい亀や、子供の亀のことを「亀の子」と言う。中でも「銭亀」は、クサガメやニホンイシガメの幼体のことで、甲羅が江戸時代の硬貨に似ているところから名がついた。
クサガメやニホンイシガメは夏場に産卵し、秋に孵化する。そのため、夏の季語として「亀の子」と呼ばれるものは、概ね前年に孵化した体長10センチに満たない幼体を指すことになる。

外来種であるミドリガメの子は、夜店の屋台でよく売られていた。しかし、動物虐待の観点や、大きくなって湖沼などに放たれたものが、生態系に悪影響を及ぼすことから、現在ではほとんど見かけなくなった。

季語ではないが、幼児を背負う時に羽織る綿入れや、亀の甲羅のことも「亀の子」と呼ぶ。また、形状が似ているところから名がついた「亀の子たわし」もある。

【亀の子の俳句】

銭亀のいづれ分たず転倒す  上田五千石

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