季語|車海老(くるまえび)

三夏の季語 車海老

車海老の俳句と季語車海老は、十脚目クルマエビ科に分類される海老で、その美味さと姿の美しさから、海老の代表格とされてきた。ハルエビと呼ぶ地方もあるが、夏の季語となっている。ただし、ほとんどの歳時記に記載はない。
北海道以南の内湾や汽水域の砂泥底に生息し、天然物の旬は、産卵期にさしかかる6月から8月である。現在では養殖が盛んであり、南方の海で養殖されることから、養殖物は冬場が旬となっている。

「車海老」の名は、身を丸めた時に縞模様が車輪のように見えるところからきており、一般に、その模様がはっきり見える10センチ以上のものを車海老と呼ぶ。「細巻」⇒「巻」⇒「車」⇒「大車」と、大きさにより違う名前で呼ばれることもあり、「出世魚」ならぬ「出世海老」である。ただし、大きなものは30センチに達するが、食味は小ぶりな方が勝る。

【車海老の俳句】

朝顔や潮がしら跳ぶ車海老  水原秋桜子

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