晩春の季語 銀杏の花
イチョウ科イチョウ属イチョウは、生きた化石とも言われる世界最古の樹木種で、中国原産の一種のみが知られている。ただ、変種としては94種がある。日本へは15世紀頃に渡来したとの説が有力である。
裸子植物で雌雄異株。4月から5月頃に開花するが、目立たない。雌花はむき出しの胚珠を2つつけ、雄花(画像)は房状になる。風媒花である。尾花にできた花粉は、風に乗って1キロメートル以上飛散する。雌花の先に付着した花粉は、約5カ月後に精子となり、卵まで移動して受精する。
中国語の「鴨脚」の発音をまねて、日本では「いちょう」と呼ぶようになったとする語源説がある。また、「一葉(いちよう)」が語源との説もある。
【銀杏の花の俳句】
銀杏の花や鎌倉右大臣 内藤鳴雪