季語|寒声(かんごえ) 晩冬の季語 寒声 寒中に喉を鍛えるといい声が出るようになると言われ、邦楽を学ぶ人などは寒中に稽古をする。その稽古のことや声のことを「寒声」という。俳諧歳時記栞草(1851年)には、「歌曲に遊ぶ者、寒中、朝暮大に声を発す。これを寒声つかふといふ。或は寒習(かんならい)と云」とある。 「寒声」を「かんせい」と読むと、寒さを感じさせる声や風の音などのことになり、通常は季語とはしない。 【寒声の俳句】 寒聲やあはれ親ある白拍子 高井几董