季語|目刺(めざし) 三春の季語 目刺 イワシを塩漬けした後、目に竹串や藁を通して乾燥させたもの。鰓に刺したものは「頬刺」と呼ぶ。焼いて食べる。鰯の種類としては、カタクチイワシやウルメイワシなどを用いる。 鰯の旬は秋から冬にかけてであるが、目刺は冬場の乾燥した気候を利用して干してつくられるので、食べごろは春となる。 実業家であった土光敏夫氏が、質素な暮らしぶりで「メザシの土光さん」としても親しまれたように、「貧しい食卓」の象徴としても取り上げられる。 【目刺の俳句】 ぼうぼうと燃ゆる目刺を消しとめし 中村汀女