暮の季語 除夜の鐘
除夜とは除日(古いものを除き去る一年の一番最後の日)の夜のこと。主な寺院では、大晦日の深夜に107回、新年明けてすぐに1回、合わせて108回梵鐘を撞く。その数は、煩悩の数と言われている。
除夜の鐘の起源は宋にあり、日本には鎌倉時代の禅寺に伝来したと考えられている。
12月25日、イエス・キリストの降誕を祝う祭り。西方教会では西暦345年には始まっていた。キリストの誕生日ではなく、冬至と結び付けられた祭りと考えられている。クリスマスは家族とともに過ごし、モミの木のクリスマスツリーの下にプレゼントを置くのが恒例行事となっている。
日本では、1552年に現在の山口市において、イエズス会が行ったのが初めてのクリスマス。以降、禁教令の影響を被っていたが、明治時代の1900年、明治屋のクリスマス商戦から広がっていった。
陰暦の師走は晩冬。現在では、新暦の12月も師走と呼ぶ。古くは、暮れの数日のみを「しはす」と言っていたらしい。
語源は、僧が読経に走り回るために「師馳す」にあるとされ、平安時代から支持されてきたが、一年の終わりを指す「年果つ(としはつ)」にあると見る方が正しいか。一年の行事を為し終えたことを「為果つ(しはつ)」と表現したとの説もある。万葉集には、一首だけ「師走」の歌が載るが、これは「十二月」を「しはす」と読む。
十二月には沫雪降ると知らぬかも梅の花咲く含めらずして 紀小鹿郎女