俳句

福岡県の季語と俳句

福岡県の御当地季語

玉せせり(新春の季語)
1月3日に筥崎宮で行われる玉取祭で、九州三大祭のひとつ。

鷽替(新春の季語)
1月7日に太宰府天満宮で行われる特殊神事。

太宰府天満宮の鬼すべ(新春の季語)
1月7日に太宰府天満宮で行われる鷽替のあとに行われる火祭り。

玉替祭(新春の季語)
1月中旬に高良大社で行われる特殊神事。

鬼会(新春の季語)
大晦日の夜から1月7日まで大善寺玉垂宮で天下泰平などを祈願することを鬼会と言い、結願の1月7日に行われる行事を鬼夜という。

博多独楽(新春の季語)
17世紀後半に生まれた日本初の独楽。木台に鉄芯を持つ。

どんたく(春の季語)
5月3日から4日に博多で開催される、博多松囃子を母体とした祭り。博多どんたく。

博多祇園山笠(夏の季語)
7月1日から15日に櫛田神社で行われる櫛田神社祇園例大祭。

柳川水天宮祭(夏の季語)
5月3日から5日に沖端水天宮で行われる祭りで、オランダ囃子などが奉納される。

筥崎祭(秋の季語)
9月12日から18日に筥崎宮で行われる放生会。

大宰府祭(秋の季語)
9月21日から25日に太宰府天満宮で行われる神幸式大祭。

筑後鴉(秋の季語)
カササギの別名。17世紀に朝鮮半島から人為的に持ち込まれたと考えられており、久留米市などの生息地は国の天然記念物に指定されている。

宗像祭(冬の季語)
12月に宗像大社で行われる古式祭。

九州場所(冬の季語)
11月に福岡で開催される大相撲本場所。

福岡県を詠んだ俳句

菜の花の遙かに黄なり筑後川 夏目漱石
熊本の第五高等学校講師であった明治30年(1897年)3月に、久留米の知人を訪ねて詠まれた俳句。

谺して山ほととぎすほしいまゝ 杉田久女
昭和6年、高浜虚子選の「日本新名勝俳句」での帝国風景院賞句。英彦山が詠まれた。

うしろ姿のしぐれてゆくか 種田山頭火
「行乞記」昭和6年(1931年)12月31日に「自嘲」の前書きで載る。福岡県嘉穂郡桂川町の宿で記されている。日記の句の並びから見て、熊本との県境から大宰府までの間で詠まれたものと考えられる。

ご当地季語と御当地俳句