新潟県の御当地季語
浦佐の堂押(春の季語)南魚沼市の普光寺で、3月の第1土曜日に行われる浦佐毘沙門堂裸押合大祭。日本三大奇祭の一つ。
花水祝(春の季語)2月11日に堀之内八幡宮で行われる奇祭で、前年に結婚した新婿に神水を浴びせ、子宝や夫婦和合などを願う。
弥彦燈籠祭(夏の季語)7月24日から26日に行われる彌彦神社の燈籠神事。
越後上布(夏の季語)魚沼郡一帯で生産される、平織の麻織物。
越後ちぢみ(夏の季語)魚沼郡一帯で織られていた皺のある先染めの高級麻織物。
佐渡鱈(冬の季語)スケトウダラ。「秉穂録」に、佐渡にはスケトウという魚がいて、漢字で「佐渡」と書くと記述されている。
越後兎(冬の季語)ノウサギの亜種。夏は黒みを帯び、冬は耳の先だけ黒い白色をした兎。
晩三吉(冬の季語)新潟県原産の梨。おくさんきち。貯蔵梨として有名。
新潟県を詠んだ俳句
荒海や佐渡によこたふ天河 松尾芭蕉元禄2年(1689年)の「おくのほそ道」の旅で詠まれた七夕の句。「本朝文選 銀河ノ序」や真蹟懐紙では、出雲崎で詠まれたことになっている。
うらを見せおもてを見せてちるもみぢ 良寛亡くなる直前に急を聞いて駆け付けた貞心尼を前に詠まれた辞世。1831年、現在の長岡市で没した。
妙高に雲動かねど秋の風 大須賀乙字大正8年(1919年)、赤倉温泉に向かう途中で詠まれた。
八雲わけ大白鳥の行方かな 沢木欣一「昭和終り平成となりし日、瓢湖にて」の前書きがある。