俳句

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黒田杏子 

修二会僧たらたらたらと火の粉かな 
一の橋二の橋ほたるふぶきけり 
秋立つと酒田の雨を聴くばかり 
まつくらな那須野ケ原の鉦叩 
うつくしきもの献饌の走り藷 
蹤いてゆく十一月の石畳 
句を捨てゝしづかに年の改まり 
髪剪つて六日の風の新しく 
白葱のひかりの棒をいま刻む 
ねぶた来る闇の記憶の無尽蔵 
花満ちてゆく鈴の音の湧くやうに