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橋本多佳子 

雉啼くや胸ふかきより息一筋 
雀の巣かの紅糸をまじへをらむ 
いづこにもいたどりの紅木曾に泊つ 
炎天の梯子昏きにかつぎ入る 
生き堪へて身に沁むばかり藍浴衣 
鵜の篝夜の殺生の明々と 
祭笛吹くとき男佳かりける 
あぢさゐやきのふの手紙はや古ぶ 
梶の葉の文字瑞々と書かれけり 
雄鹿の前吾もあらあらしき息す 
さびしさを日日のいのちぞ雁わたる 
白桃に入れし刃先の種を割る 
深裂けの柘榴一粒だにこぼれず 
くらがりに傷つき匂ふくわりんの実 
オリオンの盾新しき年に入る 
いなびかり北よりすれば北を見る 
乳母車夏の怒濤によこむきに 
たんぽぽの花大いさよ蝦夷の夏 
凍蝶に指ふるるまでちかづきぬ 
菖蒲園かがむうしろも花昏れて 
麦秋や乳子に嚙まれし乳の創 
蓮散華美しきものまた壊る 
海燕霧の停船夜となりぬ 
法師蝉友蝉ゐねばこゑとぎれ 
伏目に読む睫毛幼し露育つ 
鱗雲ことごとく紅とこから暮る 
干大根人かげのして訪はれけり 
蛇いでてすぐに女人に会ひにけり 
春の暮白き障子を光とし 
恋猫のかへる野の星沼の星 
仏母たりとも女人は悲し灌仏会 

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