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黒柳召波 

音なしに春こそ来たれ梅一つ 
虹たるるもとや樗の木の間より 
かたつぶりけさとも同じあり所 
夏の山しづかに鳥の鳴く音かな 
埋み置く灰に音を鳴くみかんかな 
憂きことを海月に語る海鼠かな  (春泥発句集)
沫を消す内儀老いたり玉子酒 
大原や木の芽すり行く牛の頬 
あまざけや盒に居並ぶ父と母 
交れば世のむづかし薄羽織 
むせるなと麦の粉くれぬ男の童 
口切や寺へ呼ばれて竹の奥 
おにやらひうらの町にも聞えけり 
北面の御堂かしこし御影供