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加賀千代女 

朝顔につるべとられてもらい水 
朝夕に雫のふとるこのめ哉 
手折らるる人に薫るや梅の花 
散れば咲き散れば咲きして百日紅 
何着てもうつくしうなる月見かな 
行く水におのが影追ふとんぼかな 
水仙の香やこぼれても雪の上 
月も見て我はこの世をかしく哉 
蜻蛉釣り今日は何処まで行ったやら 
万両は兎の眼もち赤きかな 
つくづくしここらに寺の趾もあり 
風さけて入り日涼しき菖蒲の日 
雫かと鳥もあやぶむ葡萄かな 
ほととぎす郭公とて明にけり 
声たてぬ時が別れぞ猫の恋 
花よりも名に近づくや福寿草