俳句

朝顔に我は飯食う男哉

あさがおに われはめしくう おとこかな

朝顔に我は飯食う男哉松尾芭蕉、1682年(天和2年)の句。虚栗(1683年 其角編)に、「和角蓼蛍句(角が蓼蛍の句に和す)」の前書きで載る。つまり、宝井其角の「草の戸に我は蓼食ふ蛍哉」に対応した句である。
これは、風毛の「あさがほに箒うちしく男哉」の評に寄せて、去来抄(1702年?去来編)にも取り上げられている。

自由奔放な性格で、酒飲みとしても知られる其角が、自らを夜に活動する蛍のような、心強くも儚いものとしたのに対し、芭蕉が暗に警告したものだとされる。
大意は、「私は規律ある暮らしの中にあり、朝顔の咲いているうちに食事を済ませてしまう男です」というようなもの。

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