俳句

季語|蝦蛄(しゃこ)

三夏の季語 蝦蛄

蝦蛄の俳句と季語十脚目に属する海老とは違い、蝦蛄は口脚目に属する節足動物である。日本各地の内海の水深10mから30mの泥底に浅い穴を掘って生活し、捕脚を用いてカニなどを叩き割って捕食する。時化のあとによく動き回る習性を利用して、刺し網漁などが行われる。
俳句の世界では夏の季語で、産卵期である春から初夏にかけてが旬。この頃、カツブシと呼ばれる卵巣が発達する雌は特に好まれる。いつから食されてきたかは定かでないが、江戸時代には江戸前鮨の定番であったほか、蝦蛄を焚き込んだ「品川めし」も名物であった。

茹でた時の色が石楠花に似ていることから、江戸時代にはシャクナゲと呼ばれていた。石楠花を指す「石花(シャクカ)」が転訛して、「シャコ」になった。

【蝦蛄の俳句】

透きし身を重ねて暗し蝦蛄の桶  きくちつねこ

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