俳句

季語|夏草(なつくさ)

三夏の季語 夏草

青草(あおくさ)

季語夏に繁茂する草。日射しの強い日中は、叢の中が高温多湿になって、息が詰まるほどの熱気を発する。これを「草いきれ」と言い、夏の季語となっている。
夏の草として代表的なものは、クズ・メヒシバ・オヒシバ・ブタクサなどである。

古くは、「草」と言えば夏のイメージが強かったようで、古今和歌集仮名序にも「秋萩夏草を見て妻を恋ひ」とある。
古事記(允恭記)では、悲恋の物語で知られる「木梨の軽の太子」の項で、自分との仲を問われて、伊予の湯に島流しにあった軽の太子に向けて、衣通の王(軽の大郎女)が歌う。

夏草のあひねの浜の蠣貝に 足踏ますな明かしてとほれ

この歌の後に恋人を追い、心中したとか。

松尾芭蕉の「夏草や」の句は、旧暦5月13日に平泉で詠まれたもので、毛越寺境内の句碑に真蹟のものがある。

【夏草の俳句】

夏草や兵どもが夢のあと  松尾芭蕉

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