季語|水木の花(みずきのはな)

初夏の季語 水木の花

水木の花の俳句と季語ミズキ科ミズキ属の落葉高木で、クルマミズキ(車水木)・ハシノキともいう。早春に枝を切ると、水のように樹液が流れ出てくることから「水木」と呼ばれている。「ハシノキ」と呼ぶのは、祝い箸の材料になったところからくる。
北海道から九州にかけて自生し、5月から6月にかけて花をつける。白色の小花の散房花序となる。街路樹や公園樹としてもよく植えられている。

春の季語に「花水木」があるが、こちらは近代になってアメリカから入ってきたもので、ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木「ハナミズキ」である。

【水木の花の俳句】

かはたれの水木の花のうすなさけ  松本光太郎

▶ 夏の季語になった花 見頃と名所

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季語|花水木(はなみずき)

晩春の季語 花水木

花水木の俳句と季語ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木「ハナミズキ」は、アメリカヤマボウシとも呼ぶ。北米原産で、日本に入ってきたのは明治時代以降である。
ミズキ科ミズキ属の落葉高木にクルマミズキ(車水木)があるが、本来「ミズキ」と言った場合にはこちらを指し、その花を「水木の花」と呼んで区別する。「花水木」が春の季語なのに対して、「水木の花」は夏の季語になる。

水木の花は、白色の小花が散房花序となり5月から6月に咲くのに対し、花水木は、4月下旬から5月上旬にかけて白やピンクの総苞の中心に目立たない花をつける。ただ、花のように見える総苞の華やかさゆえに、「ハナミズキ」の名を持つ。
大正4年(1915年)に、ワシントンD.C.に贈ったサクラの返礼として東京市に贈呈され、日比谷公園などに植えられたのが、日本における花水木の植栽の始まりである。現在では街路樹として植えられるなど、晩春の代表的な花のひとつとなっている。

歌手一青窈の2004年のヒット曲に「ハナミズキ」があり、結婚式の定番ソングとなっている。

【花水木の俳句】

一つづつ花の夜明けの花みづき  加藤楸邨

▶ 春の季語になった花 見頃と名所

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