季語|泉(いずみ) 三夏の季語 泉 「湧泉」「湧水」とも呼ぶ、水が湧き出る所。「出づ水」が語源。その涼感をもって、夏の季語とする。俳諧歳時記栞草には6月に分類されている。 万葉集には「泉の里」という木津川沿いの地名が、石川朝臣広成によって詠み込まれている。 家人に恋ひ過ぎめやもかはづ鳴く 泉の里に年の経ぬれば 聖地となっている泉は世界各地に点在しているが、日本で最もよく知られているのは、ルルドの泉だろう。聖母の導きにより、1858年に発見された泉である。 【泉の俳句】 掬ぶよりはや歯にひゞく泉かな 松尾芭蕉