俳句

季語|蛾(が)

三夏の季語 

蛾鱗翅目に分類される昆虫の内、(アゲハチョウ上科・セセリチョウ上科・シャクガモドキ上科)を除いた分類群の総称であり、蝶と蛾の間には明確な区分はない。
日本では、「蛾」とよばれるものは約6000種が知られ、樹木害虫のイラガ、繭から絹を採るカイコ、幼虫は尺取虫と呼ばれるシャクガ、大きく美しい紋様を持つヤママユ、飛んで火に入る夏の虫の代表種であるヒトリガなどがある。

夜間に活動すると思われがちであるが、種によってその生態は様々であり、日中飛行するものもある。幼虫が毒針毛を持つチャドクガなどの種類もあるが、成虫では毒を持たない。ただし、幼虫時代の毒針毛が体表に付着していることもあり、アレルギー反応を起こすことがある。
「ガ」の名が定着したのは室町時代頃だとの説があり、万葉集などでは「蛾」と書いて「ひむし」と読ませる。「火虫」である。

【蛾の俳句】

うらがへし又うらがへし大蛾掃く  前田普羅

▶ 俳句の季節「蛾は美しい」

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