俳句

季語|蠅(はえ)

三夏の季語 

金蠅(きんばえ)青蠅(あおばえ)

蠅の俳句と季語蚊などと同じ双翅目に属す。膜翅目に属する蜂が4枚の翅を持っているのに対し、蠅の翅は2枚。蠅の仲間にもたくさんの種類があり、イエバエ科・クロバエ科・ニクバエ科・ショウジョウバエ科などに分かれている。
ゴキブリとともに、衛生害虫の代表。しかし、チーズバエのようにチーズの発酵に利用したりなど、益虫となっているものもある。

春の蠅・秋の蠅・冬の蠅と、季節ごとに季語になっているが、単に「蠅」と言えば夏。因みに、蠅の幼虫である蛆も夏の季語になっている。

古事記に既に「蠅」が現われるが、スサノオの悪態を描写する項で、邪神の騒々しさを表す言葉として「狭蠅(さばえ)」が出てくるのが初出。その後、天の岩戸の項で、災いを誘発する様を「狭蠅なす」と表現している。日本書紀では「五月蠅」と表記する。
尚、「五月蠅なす」は「騒ぐ」「荒ぶる」にかかる枕詞になっている。
蠅を「はい」とも読むが、語源説のひとつに、蠅の手をする姿を「拝」と見たというものもある。

【蠅の俳句】

やれ打つな蠅が手をすり足をする  小林一茶

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