季語|朝顔(あさがお)

初秋の季語 朝顔

牽牛花(けんぎゅうか・けんごか・あさがお)

季語ヒルガオ科サツマイモ属の一年性植物。ヒマラヤ原産とも言われるがよく分かっていない。日本へは、奈良時代の遣唐使が、薬として持ち帰ったと言われており、その名が万葉集にも5首出てくる。ただし、万葉集におけるアサガオは、よみびと知らずで知られる

朝顔は朝露負ひて咲くといへ 夕影にこそ咲きまさりけり

に表れるように、夕方にも咲いていたと考えられることから、キキョウまたはムクゲだという説もあり、現代に言う朝顔は、平安時代に中国から渡来してきたとも言われている。

アサガオは「朝貌」とも書き、「朝の容貌」のことで「朝の美人」の意と言われるが、これはかつてのアサガオであるキキョウやムクゲのことを言ったものか。今に言うアサガオは、朝ごとに花を咲かせることをもって「朝顔」とする。
中国ではアサガオのことを「牽牛」と言うが、薬として高価な種を得るために、牛を引くほどの返礼をしたからだと言われている。このようにアサガオの花を「牽牛花」とも呼んでいたことから、アサガオの栽培が流行った江戸時代には織姫を指し、縁起物となった。七夕には、入谷鬼子母神に復活した朝顔市が、多くの人で賑わっている。晩夏から花をつけるが、七夕との縁から秋の季語となる。

上島鬼貫の「独ごと」(1718年)には「朝がほははかなき世のことはりをしらしめ、なさけしらぬ人すら仏にむかふ心をおこせば、しぼめる夕をこそ此花の心とやいはむ」とある。

【朝顔の俳句】

朝顔につるべとられてもらい水  加賀千代女

 インターネット歳時記

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