俳句

季語|木槿(むくげ)

初秋の季語 木槿

白木槿(しろむくげ)底紅(そこべに)

木槿の俳句と季語アオイ科フヨウ属の落葉低木。別名に「ハチス」。原産地は中国。韓国では国花となっている。韓国名の「無窮花(ムグンファ)」が転訛して、「むくげ」になったとの語源説がある。
7月から10月頃に花をつける。芙蓉と似ているが、芙蓉の雌蕊は上に向いて曲がるのに対し、槿は雌しべの先が真っすぐに伸びる。ハイビスカスも近縁種である。

白居易の「放言」

泰山不要欺毫末 顔子無心羨老彭
松樹千年終是朽 槿花一日自為栄
何須戀世常憂死 亦莫嫌身漫厭生
生去死来都是幻 幻人哀楽繋何情

から、朝咲いて夕方には萎む一日花と認識されている。これにより「槿花一日の栄」「槿花一朝の夢」という、人の世の儚さを指す言葉が生まれた。実際に、木槿の花の寿命は短いが、2日以上咲くものもある。
日本には平安時代に渡来したとの説があるが、万葉集に詠み人知らずで、

こい転び恋ひは死ぬともいちしろく 色には出でじ朝顔が花

の歌が載る。ここでいう朝顔が、木槿であるとも言われる。

【木槿の俳句】

道のべの木槿は馬に食はれけり  松尾芭蕉

▶ 秋の季語になった花 見頃と名所

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