俳句

季語|烏賊(いか)

三夏の季語 烏賊

烏賊の俳句と季語軟体動物門頭足綱十腕形上目に属し、コウイカ・ヤリイカ・ケンサキイカ・アオリイカ・スルメイカ・ホタルイカなどがある(*ホタルイカは春の季語)。8本の腕と2本の触腕を持ち、敵の目を眩ませるために墨を吐く。体内にはイカの骨というものがあり、ヤリイカなどでは有機質の薄膜であるが、コウイカでは発達して石灰質の舟形になる。

種類によって旬に違いがあるが、一番多く獲れるスルメイカは、「真烏賊」とも呼ばれ、夏場に水揚げが最も多くなる。また、呼子の烏賊で有名なケンサキイカは「夏烏賊」とも呼ばれ、夏が旬となる。この他、コウイカやヤリイカの旬は冬、アオリイカは春である。
夏の日本海では、光に集まる烏賊の習性を利用して、夜に烏賊釣り漁が行われる。その漁火は、夏の風物詩となっている。

「いか」の語源は、角ばっているところから「厳めしい」にあるという説がある。死んだふりをして烏を捕らえたという中国の「南越志」の話から、「烏賊」の字が当てられたという説がある。
出雲国風土記や播磨国風土記には、「烏賊」の記載がある。日本人にとっては古くから身近な生物であり、三内丸山遺跡の遺物から、縄文時代には既に食されていたと考えられている。

【烏賊の俳句】

銀行員等朝より蛍光す烏賊のごとく  金子兜太

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