俳句

季語|鰭酒(ひれざけ)

三冬の季語 鰭酒

季語と俳句と鰭酒河豚などの鰭を火で炙って、燗酒の中に入れたもの。琥珀色になり、独特のコクが出て香ばしい。
米の供給不足で三倍増醸清酒(三増酒)が出回った戦時中、その不味さを消すために考案された飲み方である。当時とは比べものにならないくらい美味い日本酒が出回る現在でも、日本酒の人気の飲み方として定着している。

ちなみに河豚の本場の下関では、河豚の刺身を燗酒の中に入れることがあり、これを「身酒」という。これも冬の季語である。

【鰭酒の俳句】

鰭酒や逢へば昔の物語  高浜年尾



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