俳句

季語|煙草の花(たばこのはな)

三秋の季語 煙草の花

花煙草(はなたばこ)

煙草の花ナス科タバコ属タバコは南アメリカ原産で、栽培種は一年草として扱われるが、元は多年草である。7月から9月頃に花をつけるが、花が咲く前の6月から8月頃に、葉を利用するために収穫するため、花を見ることは稀である。
インディオによって栽培され用いられていた煙草が、1492年10月のコロンブスの上陸によって、はじめて西洋に知られるようになった。16世紀初めに、西インド諸島を制圧したスペイン人が、喫煙習慣をヨーロッパに持ち込んだ。日本へは、1543年の鉄砲の伝来とともにポルトガル人によって喫煙習慣が伝えられたとされるが、煙草の種子が伝わったのは1601年である。長崎県平戸市に「日本最初たばこ種子渡来之地」の碑がある。その後1605年に、長崎で初めて煙草が植えられた。
現在では健康に悪影響があるとされる煙草であるが、ヨーロッパに渡来した当初は万能薬と見る向きもあった。
「たばこ」の語源は、スペイン語やポルトガル語の「tabaco(tabacco)」で、インディオが用いた喫煙具のことだという説がある。

【煙草の花の俳句】

花たばこ空に明日あり便りまつ  角川源義

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