俳句

季語|沈丁花(じんちょうげ)

三春の季語 沈丁花

沈丁(じんちょう)丁字(ちょうじ)

沈丁花ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属ジンチョウゲは、中国南部原産の常緑低木で、梔子金木犀とともに、日本の三大香木の一つに挙げられている。2月から4月頃に咲く花は、丁子と沈香に似た芳香を持つことから、「沈丁花」と名付けられた。中国では「瑞香(ずいこう)」という。
丁字や沈香と呼ばれることもあるが、「丁字」はフトモモ科フトモモ属、「沈香」はジンチョウゲ科ジンコウ属の植物を指すことが普通である。
雌雄異株で、日本で見られるもののほとんどは雄株である。花のように見えるのは萼で、花弁は持たない。

「尺素往来」(一条兼良15世紀末)に「沈丁華」とあり、室町時代までには中国から渡来していたと考えられている。現在では多くの栽培品種があり、庭木としてよく植えられている。
千利休の秘伝書とされる南方録に「花入れに入れざる花は沈丁花 太山しきみに鶏頭の花 女郎花 柘榴 河骨 金盞花 せんれい花をも嫌い事すれ」とあり、茶道では禁花の筆頭に挙げられる。その香りの強さのためである。

【沈丁花の俳句】

一歩ゆき一歩もどりて丁字の香  星野立子

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