俳句

季語|蝗(いなご・いなむし・こう)

初秋の季語 

螽(いなご)・稲子(いなご)・蝗取り(いなごとり)

蝗直翅目イナゴ科イナゴ属の昆虫の総称で、日本にはハネナガイナゴ・コバネイナゴなどが生息する。
葉や茎を食す稲の害虫としてよく知られ、「蝗害(こうがい)」という言葉もある。ただし、大発生して稲を壊滅させることを意味する「蝗害」を引き起こすのは、トノサマバッタなどの相変異(密集すると、通常とは異なった外観や性質を持つ個体が生じること)を起すバッタで、大移動することから「飛蝗(ひこう)」とも呼ぶ。イナゴはこれに該当しない。元々「蝗」は、中国で相変異を起こして群生相となったワタリバッタを指すものであった。
俳諧歳時記栞草(1851年)には秋之部七月に「蝗(いなむし)」があり、「螽(いなご)に類す」とある。金の声を恐れるとして、鐘を叩くなどして「虫送(むしおくり)」する行事があった。
タンパク質・カルシウムの補給源としても古くから利用されており、イナゴの佃煮などがある。

【蝗の俳句】

螽飛ぶ草に蟷螂じつとして  河東碧梧桐

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