俳句

季語|朱鷺(とき)

三秋の季語 朱鷺

鴇(とき)・桃花鳥(とうかちょう・つき)

朱鷺ペリカン目トキ科トキ属トキは、学名を Nipponia nippon(ニッポニア・ニッポン)といい、日本を代表する鳥であった(ただし国鳥はである)。しかし、明治時代以降の羽毛目的の乱獲や農薬による影響などにより減少し、1981年に佐渡の5羽が保護されて野生絶滅した。1999年には中国産トキの贈呈を受け人工繁殖が始まり、2008年からは野生復帰の試みもなされている。現在までに数百羽が放鳥され、野生で生活している。なお、トキに亜種などはなく、中国産トキも日本産と同一種である。
朱鷺は秋の季語とされるが、秋には大きな集団をつくって行動していたことによる。朱鷺色の語源にもなった鳥であるが、その色が目立つのは春から夏にかててだと言われている。また、その色から桃花鳥とも呼ばれ、日本書紀には陵墓名として使われている。
古くは「つき」と呼ばれており、墓を表す奥津城(おくつき)と関係する鳥だったのかもしれない。古代エジプトではトートと呼ばれ、知恵を司る神だとされる。

【朱鷺の俳句】

狼も朱鷺も絶えたる国に生く  伊藤白潮

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